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アガリクスは正式学名をアガリクス・ブラゼイ・ムリルAgaricus Blazei Murrill といい、南米ブラジルサンパウロから200キロ郊外のピエダーテ山地に自生するキノコです。和名(日本名)はカワリハラタケで登録商標としてヒメマツタケや神仙茸と呼ばれることもあります。

アガリクスの生育にはピエダーテ山地の独特の気候・風土が大きく関係しています。海抜800〜1000メートルでしかも、昼間の気温が35度前後、夜になると20〜25度と熱帯特有の暑さです。しかも、雨期には激しいスコールに見舞われ平均湿度は80%になります。さらにこの地方は馬の放牧地としても知られ、この自然があって初めて世界でもここだけに見られるアガリクスが発生することになったのでしょう。

  

1990年代頃から日本でも注目を浴び、アガリクスの栽培技術が確立されてきました。現在では年間300億円という市場にまで拡張し、今では健康食品の代表的な存在にまで知られてきました。
ベータグルカンの含有量はアガリクス選びの重要なポイントです。ではベータグルカンとは一体何なのでしょうか。グルカンとはブドウ糖(Dグルコース)がたくさん繋がって出来た多糖体の一種です。多糖体は単糖類が多数結合した高分子量の炭水化物で、デンプンやセルロース、グリコーゲンなどがその代表です。アガリクス茸はこの多糖類が他のキノコよりも多く、その際立った有用性の中核がβD−グルカンといわれています。

このグルカンすなわち多糖類は糖の構造によりα-型とβ-型とに分かれさらにブドウ糖の結合位置によって1-3、1-4、1-6などに細分化されます。α型グルカンの代表は、デンプンやリン、グリコーゲン、デキストリンです。

β型グルカンはいくつかの種類に分かれています。自然界にはさまざまな連鎖多糖体としても存在しています。菌類、海藻類、茸類、麦などに多く含まれています。
ちなみにアガリクス茸は、長鎖β1-,6D含有β-1,3Dグルカンです。

アガリクスの産地としては現在、 国内産、ブラジル産、中国産の3ルートがあります

原産地であるブラジルの自然路地栽培品は確かに見た目には立派に育っています。しかし、安全性や安定性(砒素、カドミウムなどの含有)を考慮すると自然路地栽培にこだわる必要性はありません。

産地が違う4、5種の子実体アガリクス茸製品について、比較実験を行った結果によると、産地、種菌、その他栽培条件の違いによる影響はほとんど認められなかった、すなわちアガリクス茸の成分には産地による差異がほとんどなかった、という報告があります。
国産とブラジル産を成分分析して比較しても、全くといっていいほど違いはありません。ブラジル産だからといって、特に優れているわけでもありません。

●中国産アガリクスには要注意!
中国産に関しては市場に安価で出回る理由として安い人件費、衛生面、安全面での環境の不整備などが挙げられます。 中国産はカビなどの雑菌の混入で行政指導を受けたこともあり、要注意です。また、培地、栽培環境、重金属、残留農薬など多くの問題を抱えています。

また、さまざまな呼称にこだわっている販売会社もあるようですが、アガリクスとカワリハラタケ、姫マツタケは同一と考えて差し支えありません。ただし、アガリクスはアガリクス・ブラゼイ・ムリルのことです。


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